Bubbles in a pool

よどみに浮かぶうたかた

ここじゃないどこかへ

James Blake は声の響きから黒人だと勝手に思っていた。なんとなくTracy Chapmanを彷彿とさせたから。Chapmanと言えば "Fast Car"。

You got a fast car
I want a ticket to anywhere
Maybe we make a deal
Maybe together we can get somewhere
Anyplace is better
Starting from zero got nothing to lose
Maybe we'll make something
But me myself I got nothing to prove

いつもここじゃないどこかへと思っていた。たぶんそれは単なる気分的な憧れにすぎず、本気で逃げ出すならもっとヒリヒリとした現実と格闘すべきで。「ここじゃないどこかへ」はいつも言い訳にすりかわり、今を適当にやり過ごす術、言い換えるとごまかしを身につけるようになる。あんまりよろしくない。

「ここじゃないどこかへ」系の詩と言えば、寺山修司の本を読んで知ったやつ。

「75セントのブルース」

どっかへ 走っていく 汽車の

七十五セント ぶんの 切符を くだせい

ね どっかへ 走っていく 汽車の

七十五セント ぶんの 切符を くだせい ってんだ

どこへいくか なんて 知っちゃあ いねえ

ただもう こっちから はなれてくんだ。

Langston Hughes

ラングストン・ヒューズも黒人。彼にしろチャップマンにしろ差別というまさに生きるか死ぬかの状況下で吐き出された言葉なわけで重みが違う。あのときの自分に伝えることができるなら「立てよ、ファイティングポーズとれよ、ばーか。」ってことだな。