Bubbles in a pool

よどみに浮かぶうたかた

先生って教えることから開放されたら何するの?

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教育って何だろうと考える。自分の仕事が教育畑というのもあるが、TEDでSalman Khanのプレゼンを観て彼のビジョンに衝撃を受け、iBooks Authorで作られた教材 " Life on Earth " の出来に感心し、何だか教育が大きく変わりそうな気配を感じて、あらためて教育って何?と思う。

Khan Academy の映像授業を受けてみたが、これだけの質と量を兼ね備えたものが無料でできるというのは驚異的。学校で実験的に導入したら、映像授業を家で視聴、宿題を学校でやり、わからないところを先生が個別に教えるまたは生徒同士が教えあう、という逆転現象が起きているとのこと。これによってクラスがHumanize(人間っぽくなった)したとプレゼンで紹介していた。

この Khan Academy の仕組みとiBooks Authorでさらに進化した教材があったら、基本的に先生は教えることから開放(宿題の解説もいずれ映像になるだろうし、よくできる子に教えてあげてと言えば済む)される。では学校で何をやるの?教師は何を指導するの?という問いが出てくる。あらためて教育の再定義が求められているわけで。

青空文庫を眺めていたら、「武士道」の著者で有名な新渡戸稲造がそのものズバリなタイトル本を書いていたので、ダウンロードしてi文庫HDで読む。

即ち教育の目的とは、第一職業、第二道楽、第三装飾、第四真理研究、第五人格修養の五目に岐れるのであるが、これを煎じ詰めていわば、教育とは人間の製造である。
新渡戸稲造 「教育の目的 」〔一九〇七年八月一五日『随想録』〕青空文庫

今でも立派に通用する言葉だ。特に第五の人格修養に力が入っていたけれど、何をどうすれば人格修養になるんだろう?答えがない問題だろうし、日々ずっと考え続けるべき問いなんだろう。今のところ、わっかんねぇなぁというのが正直な感想。