Bubbles in a pool

よどみに浮かぶうたかた

生活

Banana fish (1) (小学館文庫)

Banana fish (1) (小学館文庫)


海街diary 3 陽のあたる坂道 (フラワーコミックス)

海街diary 3 陽のあたる坂道 (フラワーコミックス)


昔から吉田秋生の作品は好きで、めちゃくちゃハマったのは「BANANA FISH」から。NYのストリートギャング、アッシュ・リンクスと日本人の少年、奥村英二が出逢い、BANANA FISHの謎を追っていく大傑作。この漫画のおかげでサリンジャーもヘミングウェイも読み始めたなぁ。そういやBANANA FISHも当時つきあってた娘の影響だった。いやはや。そして今日、最新作「海街diary3 陽のあたる坂道」を購入。やっぱこの人、天才だわ。
人生ってそんなにドラマチックなことや大層な出来事があるわけではなく、1日1日の「生活」が積み重なってできるモノなわけで。毎日寝て起きて、ご飯食べて、学校や職場に行って、勉強や仕事したり、なんでもないおしゃべりをしたり、くだらないことも考えたり、ちょっとした買い物したり、笑ったり泣いたりわめいたり、恋したり別れたり、色んな人と関わって、色んな気持ちが生まれて、何気なくいや大胆にも日々選択や行動をして、「生活」をして生きていく。鎌倉に住む四姉妹の「生活」を丁寧に描いて、生きるってどういうことなのかを構えることなく見せてくれるのがこの「海街diary」シリーズだ。
自分には何というかポッカリと「生活」が抜け落ちているように思える。そりゃまぁ生きてりゃ生活してんだろうけど、真っ当に生きてないというか、ON/OFFの2種類しかチャンネルがないというか、感度が低いというか、衣食住できりゃ何でもいいというか、人とのつきあいもall or nothingみたいなところがあるというか。「生活」コンプレックスなんて言葉は聞いたことないけれど、自分はそれだなと思う。真っ当に「生活」している人を尊敬します。