Bubbles in a pool

よどみに浮かぶうたかた

死に故郷

「出かけませんよ。この土地に残ります。ここで子供を産んだんですからね。」
「まだ死んだものはいないじゃないか」と彼は言った。「死人を土の下に埋めないうちは、どこの土地の人間というわけにはいかんのだ。」

ガルシア=マルケス 百年の孤独 26頁

生まれ故郷という言葉はあるが、死に故郷?という考え方はなかったなぁ。血のつながる者が生まれて死んで、初めてその土地の人間と言えるわけか。京都のぶぶ漬けの話(どうも都市伝説らしい)を聞くたびに、京都に引っ越してきた新参者はいつから地元の人間として認められるんだろう?と疑問に思っていた。なるほど、誰かお墓に入って初めて次世代から認められるわけね。なんか納得。自分の場合、どこで死んでもいいし、墓も別にいらんなぁと思うし、散骨で充分なのではあるが。