Bubbles in a pool

よどみに浮かぶうたかた

エレンディラ

昔買った本をもう一度購入することが多くなった。たぶん家の倉庫のどっかに保存していると思うんだが、取り出すのが面倒だし、何を処分して何を残したんだか覚えてないし、買い直した方が早い。アレは手元に残しとくんだったなぁという本も多い。絶版になってたりするし。本なんかいつでも手に入るだろと高をくくってたら、そうでもないね。資本主義の原則に漏れず、売れないものは消えていくという至極明快な理屈を忘れていた。惚れたときに何とかしとかないと後の祭りというのは良くあること。書店巡りをして気になるものを見つけ、買おうかどうか考え、またの機会にと見送ったら、次回巡り会う可能性は非常に低い。何でだ?アレ。
ガルシア=マルケスの「エレンディラ」を買うのはたぶん3回目くらい。つきあった彼女が好きだった本。自分のなかでこの本が占める場所は独特で、どんな小説とも手触りが違うところが未だに魅かれている原因だと思う。小説ってこんなモノみたいなある種の予想を、いい意味で裏切られた。ビザール的雰囲気に満ち、イメージに溢れ、文体が乾いているのもお気に入り。6つの短編と1つの中編。

  • 大きな翼のある、ひどく年取った男
  • 失われた時の海
  • この世でいちばん美しい水死人
  • 愛の彼方の変わることなき死
  • 幽霊船の最後の航海
  • 奇跡の行商人、善人のブラカマン
  • 無垢なエレンディラと無情な祖母の信じがたい悲惨の物語

エレンディラは確か映画化もされていたハズ。まだ観ていない。なんだか悔しいから。

エレンディラ (ちくま文庫)

エレンディラ (ちくま文庫)


GW中にガルシア=マルケスの長編「百年の孤独」に挑戦。