Bubbles in a pool

よどみに浮かぶうたかた

筆写する

ここ最近筆写することに目覚め、気に入った本の文章を原稿用紙に書き写しては、自分なりに分析して書き込んでいる。ひとつひとつの言葉によって変化していく自分の心象をじっと見定めていく。意外とハマる。読書量は人より多いと思う。ただ本に読まれている感あり、逃避してる感もあり。自分の血肉になってない気がしていた。心の無意識に何らかの影響を与えてはいるのだろうが、もっとじっくりがっぷり四つに組んで格闘してもいいんじゃないかと。書くときの力の注ぎ具合と読むときの力の注ぎ具合はどうみても前者のほうが圧倒的。なんだか不公平じゃないかと思うのだ。心血注いだ文章をさらりと読み流していては失礼な気もするし。なんでもかんでもありがたがるわけではないけれど、少なくとも敬意は持ちたい。
しばらく続けると不思議なもので、読む姿勢が変わってきた気がする。今までは言葉を単に表面的に読んでいただけ字面を追っているだけだったような。それがここんとこすんなり体に馴染むような感覚。ようやく読書という行為がひとつの体験として昇華してきたか。読まず嫌いだったものも、それなりに味わい深くなってきた。ちょっと面白い。