Bubbles in a pool

よどみに浮かぶうたかた

旅の面白み

みんなでどっかに飲みに行くとか遊びに行くとか、今ではようやく慣れてきたけれども、出不精だとか面倒だとか腰痛だとかそんな理由で避けてきた。いかにも観光客向けですよと言わんばかりのツクリモノを見たり、わざわざ人混みの中に出かけたりして何が面白いんだと。行けばそれなりに楽しいのは確か。でもなぁと。面白がるポイントが自分はズレてると思うし。
数年前山口の水族館に仲のいい社員4〜5人で行った。来て良かったなぁと思えたのはわざわざ県外まで出かけた目的のその水族館ではなく。帰り道、町中で夕飯食べて外に出ると強い雨。やれやれと思いながら駐車場まで急ぎ足で行く途中、横を見れば、ややさびれた商店街の軒先で高校生のカップルが肩寄せあって雨宿りをしている。下校途中なんだろう、もう暗くなって帰らなきゃいけないんだろう、でも離れがたいこのわずかな時間、好きだという気持ちが全身に満ちていてお互い恥じらいながらも、ふたりはキラキラとした笑顔を交わしていた。
―ええもん見せてもろた。
こういうのはいまいち人と共有できないし、自分がどっか行くならば、気の向くまま足の向くままに行動したいし、そんなのにつき合わすのも、強要するのも悪いなと思ってひとりで行く。いやいやキレイゴト、一番の理由は人に気を使いたくないから。えぇ我侭なんです。でも最近はこういうのを分かち合える人がいたら喜びも倍増するんだろうなと思ってもいます。昨日の路地裏、わかってくれる人募集中。