泡沫記

備忘録あるいは自分の背骨

Ubuntu 18.04 : Gnome の壁紙の設定を変える

意外なところで悩まされた。自分のお気に入りの壁紙を設定してもZoomで拡大されて画面いっぱいにしか表示されない。こちらの望みは全体をそのままスクリーンに映してくれればいいだけなのに。他のDesktop環境ならすぐできたことが、Default の Gnome でできないことに納得いかず。どこで設定すればいいのかここ2〜3日ググるものの、知りたい情報が出てなくてモヤモヤしていた。皆同じ問題で悩んでないのか?あ、そうか日本語で出てこないなら英語で探せばいいじゃない?

askubuntu.com

一発で出てくる。tweak という機能拡張を入れれば設定が出てくるらしい。

$ sudo apt install gnome-tweak-tool

tweaks をインストールした後にアクティビティでtweaksを起動、外観を選択すればこの画面になる。

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背景の調整でお好みの設定を選択すればいい。ああやっとスッキリした。

小さな一歩だが大きな一歩

DjangoというPythonのwebフレームワークをチュートリアルで勉強中。Webアプリを作りたいな、Pythonが使えるようになりたいなと2つの欲望を同時にかなえられそうなのが Django だった。本家のチュートリアルは(7)まであり、現在(4)まで修了、最後までざっと眺めて、山場を超えた?っぽいので現在復習中。が、単にチュートリアルの指示通りにやっているだけだと何の手応えもないし、これができるようになったという自信もない。ただ入力し動きを確かめているだけ。これではいかん、復習が必要だともう一度やり直している。

復習その1 写経する

パソコンでポチポチ入力するのもいいが、昭和生まれの私はアナログのノートが一番しっくりくるようで、ノートに書き写す。今までわからなかったこともあらためて書くとなぜか納得しやすい。特に一覧性に優れているのがいい。パソコンだとエディタのタブをあちこち移動して確かめなければいけないが、ノートだと見開きですべてのコードを見ることができるので、関係性がつかみやすいのだ。

復習その2 変数名を変えてみる

チュートリアルを単にそのまま写すだけだと自分がどこをいじくっていいのかわからない。自分で勝手に命名していい変数なのか、もうすでに定義されている変数で名前を変えてはいけないのかはっきりしないので、適当に名前を変えてコードを実行、結果を確かめている。ここはいじっていい、あそこはだめと徐々に理解が深まる。これをやって Django の views.py と urls.py のつながりがようやくつかめた。ついでに関数の使い方もおぼろげながら見えてきた。

復習その3 アウトプットする

どんな形でもいい、自分の言葉にしてアウトプットすること。他人から見れば大したことないことでも、やってる本人からすれば大切なことだったりする。それを記録することで自分の血肉になる。年を取ると本当に物忘れが激しく、以前はできたこともすぐに忘れてしまってできなくなるから、記録することが必要なのだ。以前、悟りのごとく「なるほど!そういうことか!」と色々知識がつながったことがあったけれど、記録してなかったせいで何がわかったのかすらわからなくなってしまった。阿呆である。未来の自分は見知らぬ他人で、その他人に向けて親切丁寧に教えるように記しておくこと。

いろいろ弄って「お!わかるぞ!」という手応えがあった。自分の仮説どおりに動いたときは嬉しかった。自分にもできると確信を持てた。これならなんとかやってけそうだ。やってみたいことからするとほんのわずかで小さい1歩なのだけど、目的地に到達するには絶対に必要な1歩。これを繰り返していくことでいつの日かそこへたどり着けるはず。亀の如き歩みでも歩き続けようと思う。

魔術師になりたい

ドラクエファイナルファンタジーなどのRPG、漫画で言えばBASTARD!!でおなじみのこんな場面。魔術師が何やら詠唱して大魔法ぶっ放すってやつ。Linuxのコマンドを使い始めると自分がその魔術師にでもなったかのような、そんな気分になる。コマンドを打ち込む。命令が実行されてドドーンと結果が出てくる。とんでもない技術を持ったプログラマーたちはWizardと呼ばれることもあるらしいが、さもありなん。

Linuxと戯れて面白いなぁと思うのは、ハードウェアの制御やソフトウェアの挙動も区別なく平等に、単なるテキスト(文字列)でできるってことだ。紙(?)に書いたものがホンモノになる。子どものとき紙に絵を描いて「これは宇宙船!」「ビームだー!ドカーン!」と夢中になったりしたけれど、基本アレと同じ感覚。書いたモノ(設定やプログラム)が本当に動くんだから、これは魔術だと言ってもいいだろう。それなりの作法を覚える必要があるけれど。それは呪文を詠唱し魔法陣を空中に描き魔法ぶっ放すための修行なのである。

で、その魔術言語として今回選んだのがPython。今までも囓ったことはあったが本腰を入れて勉強しようと思う。プログラミングができるようになりたいと思ったはもう10年前だ。iPhoneが日本で発売されて自分でもアプリをつくりたいなぁと。あれ?時間は進むが私はちっとも進んでいない。人生って怖い。10年も何の成果もなく無為に過ごしてしまうとは。

アレやコレやと手を出し入り口をウロウロするものの難しくなったらそのまま放置、いつの間にか離れて記憶は忘れてまた知識ゼロからの積み上げ。それを何度となく繰り返してきた。失敗の経験値だけは上がったので、この失敗は以前もやったなとか、こんな感じでこのトラブルはクリアできるはず、とあんまりあわてなくなりそれなりに対処できるようになったが。

どんな失敗をやってきたかと言えば。Linuxをインストールしては弄って壊し起動しなくなったり(おかげでパソコンの起動の仕組みに少しだけ詳しくなった)、Androidスマホのroot化を試みて失敗し文鎮化してしまったり(おかげで1ヶ月スマホなしの生活を過ごし、スマホを復活させるために少しだけAndroidの仕組みに詳しくなった、が、その貴重な経験と知識をすでに忘れてしまっている)、スマホのバッテリを交換しようとして電源スイッチのコードを切ってしまったり(中国から部品が届くまで1週間スマホなし、以下同文)などである。変に手を出して痛い目を見るというのが大体のパターンで、ググって対処しようにも、載っかっている対処法は自分の場合当てはまらないケースだったりするのはお約束。…プログラミングの前にハードを壊しているな。

もちろん言語にも手を出した。C言語、Swift、HTML、CSSJavaScriptPython…こうしてみると立派だがすべて入り口である。ひと通り本を読み通したり、ネットの講座を視聴し終わったりしたこともある、が、その先が続かない。何をどうしていいのやらわからない。自分のつくりたいものと学んだ知識がつながらない。そのうちに知識が消え去っていく。う〜ん、これはなぜなんだろう。つくりたいもののビジョンが明確でないのか、プログラミングの才能がないのか、単に勉強が足りないのか。ともあれ、やろう。思いだけは10年も続いたのだ。

書斎をつくる

「知的トレーニングの技術」という本の中にこんな一節がある。

ぼくらはどんなにせまくても書斎をもつべきだ。ひとりでものを読み、考え、書くための固定され、閉鎖された知的空間、それが書斎だ。

書斎が欲しいなって思ってまずは形から入ることにした。

座卓にしたのは文豪たちに憧れてだ。あんまり仕事場というイメージにしたくなかったのもあるし、大層な椅子を置くスペースもない。いつか後ろ姿が似合うようになるといいなと思っている。

椅子

腰痛持ちだし床はフローリングでこれからの季節は寒いから購入を決めた。座面は硬めで座り心地がいい。

筆記用具

ThinkPad T440p (core i7 4710MQ/メモリ8G/SSD 500G/FullHD) 予算の関係上、最新スペックなぞ望めるわけもなく、中古でポチポチ改造していこうかとネットを探しまくっていたら、メルカリに自分の求める理想があるではないか。今まで celeron 810B メモリ2G 、Windows10が使い物にならなくて悪態をついていた身からすると、まさに天国。キーボードの打ち心地、トラックポイントの便利さ、拡張性の高さを知っているだけに、夜中の3時に購入ボタンを押して10分後にはコンビニで入金していたのであった。おそらく出品者が魔改造を行いこのスペックにしたのだろうと予想、ある程度の傷や使用感は割り切ろうと思っていたら、届いた品物はとんでもなく美品であった。感謝。今、このマシンに惚れ込んでいる。

これからProgrammingをしっかり勉強しようと思っているので、いっそのこと理想だったマルチディスプレイにしてやろうと決断。ピボット(縦回転)できる、フリッカーフリー、ブルーライト軽減で目に負担がかからないモノ。IPSが希望だったが、若干予算オーバーするのでここは妥協した。

iPadApple Pencil でガシガシ書いたりもしたのだけれど、手書きの検索が思ったほどできず、とどのつまりアナログのノートにはかなわないという結論に落ち着く。何でもかんでもデジタルにしてやろうと意気込んでいた時期もあったが、所詮Digital Native世代ではないのだ。どこまでも昭和でアナログからは離れられない。

昔からある程度文具フェチ、最近買ったモノでお気に入りなのはデルガード。グッと力を込めて書いても折れない。クッションが気持ちいい。一時期話題になったOrenzは書き味が合わなかった。ボキボキ折れたし。

こうして最低限の環境は整ったわけで、あとは自分次第。さぁ行こうか。